○背景黒(テロップ)
真実が、玄関先で靴を履くその間に、虚実は裸足で世界を巡る。 ーマーク・トゥエインー
○「十景」旗艦「雷峰」廊下(朝)
遮光され薄暗い通路に、準戦闘態勢を示す非常灯が点滅を繰り返している。
その中央を早足で直進するシャンホワ。無線から漏れ出るウーイーへの戦況報告。
シャンホワ「はい」
シャンホワ「はい、お兄様」
シャンホワ「台湾島主要湾口の封鎖、並びにアーヴ総統府の包囲」
シャンホワ「全て順調に、滞りなく」
シャンホワ「トライアン=ヴィレートの防衛システムさえ落とせば、後は・・・」
○港区プリンスタワー・パレスホテル、スイートルーム(朝)
カーテンを閉め切った部屋で、差し込んだ一条の光に・・・不気味に照らされるウーイー。
シャンホワからの報告に対し、満足げに拍手で応える。
ウー「素晴らしい、素晴らしいですよ・・・アイシャ」
○「十景」旗艦「雷峰」廊下(朝)
ウーイーへ戦況を報告しながら通路を歩くシャンホワ。
シャンホワ「いえ・・・お兄様こそ」
シャンホワ「東京盧溝橋のご武勲、一族として誉れに思います」
○港区プリンスタワー・パレスホテル、スイートルーム(朝)
ウーイー、より大きい拍手でシャンホワを激励する。
ウー「フフ。シェンを継ぐ私にとっては当然の道往き」
ウー「アイシャも、その妹として恥じぬ戦を」
○「十景」旗艦「雷峰」廊下(朝)
ウーイーの奨励に応答するシャンホワ。その声決意に満ちて。
シャンホワ「はい。心得ております」
シャンホワ「必ずや、アスヴァルの匹夫共」
シャンホワ「我らの前に跪かせてご覧にいれます」
○港区プリンスタワー・パレスホテル、スイートルーム(朝)
拍手を止めるウーイー、手にした駒でポーンを倒す。
その顔、不気味に嗤っている。
ウー「全ては我らがシェンの為に(切れる通信)」
ウー「ンハァ?」
○「十景」旗艦「雷峰」廊下(朝)
ブリッジ入室口で立ち止まるシャンホワ。
ウーイーの言葉を受け、覚悟を決めたように呟く。
シャンホワ「お兄様・・・見ていてくださいませ」
シャンホワ「アイシェンギェロ・シャンホワ」
シャンホワ「その任、全命を賭し完遂申し上げます」
○「十景」旗艦「雷峰」ブリッジ(朝)
ジエンが指揮を執る中、オペレーターたちが忙しなく情報を収集している。
自動ドアが開き、冷然とした表情のシャンホワが入室する。
シャンホワ「状況は?ジエン」
ジエン「はっ。既に防衛システムのヴォイド化は完了(振り向いて)」
ジエン「全軍共に、シャンホワ様の一声あらば開戦の準備」
ジエン「万端もって整ってございます」
シャンホワ「うむ(通信機の前に歩み出る)」
○A「十景」旗艦「雷峰」「ヘィヅ」格納ハンガー
直立二足歩行兵器「ヘィヅ」の最終調整に奔走するクルーたち。
○B「ヘィヅ」コックピット内部
「十景」直属機械化実験小隊「マフティーブレン」
それぞれ「ヘィヅ」オペレーティング・システムの起動を確認する。
○ABと並行し、艦内に響き渡るシャンホワの檄。
シャンホワ「傾聴せよ」
シャンホワ「大中華人民連合、東シナ資源護持機動要塞『西湖』防衛艦隊『十景』全軍全兵士」
シャンホワ「我々はこれより、昨日19:22我々に対し」
シャンホワ「不遜にもその刃を向けし愚昧なる民」
シャンホワ「独立アーヴ首長国連合への最後通告とし」
シャンホワ「反国家分裂法第一項の適用を宣言する」
シャンホワ「今こそ我々は」
シャンホワ「グリューネにより不当にも占拠されたあの台湾島を」
シャンホワ「125年の時を超え統一へと導くッ!」
シャンホワ「作戦名『ヴィーダ=アーバウ』ッ!」
シャンホワ「諸君らとこの大東亜に、真に光の復権有らん事を切に願うッ・・・
グローセ・ヒーナッ!!!」
○A「十景」旗艦「雷峰」「ヘィヅ」格納ハンガー
大中連通信兵A「システム・オールグリーン」
大中連通信兵A「ヘィヅシリーズ、起動」
○B「ヘィヅ01」コックピット内部
シヅク「シヅク・レーヴェンハーゼ『ヘィヅ01<ヤーゲン>』」
シヅク「スタンバイ」
○A「十景」旗艦「雷峰」「ヘィヅ」格納ハンガー
大中連通信兵A「『マフティーブレン』『ヘィヅ』各機」
大中連通信兵A「1番から8番エレベーターよりリフトアップ」
○B「ヘィヅ02」コックピット内部
ラスターチカ「ラスターチカ・ミールピエーチ『ヘィヅ02<プリヴィディエー二>』」
ラスターチカ「スタンバイ」
○A「十景」旗艦「雷峰」「ヘィヅ」格納ハンガー
大中連通信兵A「1番から8番隔壁オープン」
大中連通信兵A「非常要員を除き速やかにデッキより退避」
○B「ヘィヅ03」コックピット内部
アンゼロ「アンゼロ・ヴァイフ『ヘィヅ03<ザーヴェラー>』」
アンゼロ「スタンバイ」
○B「十景」旗艦「雷峰」「ヘィヅ」格納ハンガー
大中連通信兵A「『ヘィヅ』01から08、共に出撃準備完了」
大中連通信兵A「各機共に間隔に留意」
シャンホワの演説の終了と同時に、デッキ上に姿を現すヘィヅ01〜08
○「十景」旗艦「雷峰」デッキ(朝)
目も眩む暁の中、その身を光らせ飛翔の体勢を取る「ヘィヅ」各機。
大中連通信兵A「シグナルグリーン、5.4.3.2.1」
○「ヘィヅ」コックピット
アンゼロ「マフティーブレン、出るぞッ!!!」
アンゼロ「グローセ・ヒーナッ!!!」
エンジンの轟音と共に、一筋の線を描き飛び立つ8機のヘィヅ。
そそり立った積乱雲の中に消えていく。
○空(朝)
積乱雲を抜け上空に飛び立つ一羽のハト。
その空の下、陽光を遮り元気よく飛び出す少年A。
少年A「よッ!(跳躍して)とッ!(着地)」
○アーヴ首都フォルモサ郊外の丘(朝)
少年AB、ミオ、無邪気にじゃれ合いながら丘を翔ける。
少年A「おいッ!待てってッ!」
少年B「やーだよーだッ!」
少年A「そーんな事いってると、アカが粛正にやってくるぞぅ!」
ミオ「もう、怖がらせないー!」
少年B「ぶー。コミュニストなんて怖く無いもんー」
少年A「あったりまえだぁ!アーヴはッ!」
少年「っと・・・アレ?」
ふと立ち止まる三人。空を仰ぐ
ミオ「雪?」
少年A「あぁ」
ミオ「・・・なんだか真っ赤」
空を覆う重爆撃機「重慶」。三人に落ちる影
少年A「ん、そうだナヴェッ!」
銃声・・・ミオの顔に飛び散る脳漿、血漿。
ゆっくりと少年Aの方を見やる。
ミオ「え・・・?」
少年A「に、逃げミォ・・・お?ぇッ!!!」
少年B「うげげげげッ!オヴァッ!!!」
銃撃に瞬時肉塊と化す少年A、B。
呆然と立ちすくむミオ。
ミオ「あ・・・」
刹那、同じく凶弾に倒れるミオ。
その上空を覆いながら前進する「重慶」
市街地への爆弾投下、そして閃光、爆音ー。
草木が揺れ動く中、次々と姿を現す大中連先遣部隊。
大中連兵士A「ヴィーダ=アーバウ発令」
大中連兵士B「了解」
大中連兵士B「・・・これより殲滅戦を展開する」
BGM「Airs Heaven 2nd Story」開始。
○アーヴ首都フォルモサ上空(朝)
風に舞う初冬の雪。その空に浮かぶ黒い影、アンゼロ率いる8機の「ヘィヅ」
○「十景」旗艦「雷峰」ブリッジ(朝)
戦場を見つめるシャンホワ、ジエン。
○アーヴ首都フォルモサ郊外、港湾(朝)
強襲揚陸艇で接岸、上陸を開始する大中連先遣部隊。
後方射撃の支援を受け、瞬く間にアーヴ本土を蹂躙する。
○アーヴ首都フォルモサ近海(朝)
「十景」各艦、砲塔をフォルモサに向け援護射撃を開始する。
○アーヴ首都フォルモサ市街地(朝)
粉雪の舞う中、灼熱の業火に包まれるフォルモサの街。
その逃げ惑う群衆の中、兄の亡骸に語りかけるキョウコ。
同じく爆風に吹き飛ばされ気を失う。
キョウコ「お兄ちゃん・・・ねぇ・・・キャッ!(爆風に吹き飛ばされ)」
キョウコ「アッ・・・(宙を舞い)」
キョウコ「う・・・ん(地面に叩き付けられる)」
○アーヴ首都フォルモサ郊外(朝)
爆撃で山積した瓦礫をかき分け顔を出すシンディ。
そのシンディの背後から飛来する三機のヘィヅ。
滑空の衝撃に、思わずしゃがみ込み身を隠す。
シンディ「っしょ・・・(瓦礫から身を乗り出し)」
シンディ「こ、これって(あたりを伺う)」
シンディ「そんな・・・」
シンディ「ンッ!(飛来するヘィヅ)」
しゃがみ込んだシンディの頭上を飛び去るヘィヅ。
迎撃に出たアーヴ経国型戦闘機二機を撃墜し散開する。
○アーヴ総統府、防衛統括局ブリッジ(朝)
敵軍の侵攻に職員が慌ただしく室内を往来する。
その中央で果敢に指揮を執るフェアアイネン総統。
各員共に緊張した面持ちでそれぞれの役職をこなしている。
アーヴ通信兵A「着弾確認、フォルモサの35%を焼失!第5、第6陸戦大隊壊滅・・・」
アーヴ通信兵B「揚陸艇の着岸を確認、敵歩兵隊・・・フォルモサへ向かい侵攻を開始!」
アーヴ通信兵C「ゼーグリューネより入電!敵艦隊、砲撃を開始ッ!既に港湾への被害がッ!」
アーヴ通信兵A「アンノウン8、エリア51上空に確認ッ!」
フェアアイネン「予見された敗北に狼狽えるなッ!被害を最小限に押しとどめよッ!」
フェアアイネン「ゼーブラウ、ゼーグリューネは敵艦隊を威嚇しつつ第三司令部へ退避」
フェアアイネン「『インディペンデンス・デイ』発動まで
『グラウンド・ゼロ』へ敵軍を誘導せよッ!!!!」
ヒイロ「アンノウン8、第3防衛ライン突破ッ!」
ウードゥング「ユカーズでは無い・・・新型?」
シャア「馬鹿な・・・ッ!」
シャア「・・・既に実戦配備されているというのか?」
ウードゥング「むぅ・・・」
シャア「くそッ!我が方の『エーデル・ヴァイス』はまだだというのに・・・」
ウードゥング「残存対地兵力全力を総統府前面に傾注!・・・
職員退避完了まで何としても『ノ・ア』を死守するのだッ!」
○フォルモサ上空(朝)
戦場を滑空するヘィヅ各機、それぞれ戦闘に入る。
○「ヘィヅ01」コックピット(朝)
シヅク「グリューネがぁッ!」
○フォルモサ上空(朝)
対地ミサイルを乱射するシヅク機。
○フォルモサ中央幹線3番国道(朝)
進撃する「ヘィヅ」を食い止めるべく出撃する、戦車を中心とした陸戦部隊。
しかし、砲撃はヘィヅを捉える事が出来ず、次々と撃破されていく。
○アーヴ軍、戦車内部(朝)
翻弄される自軍に苛立を隠せないアーヴ軍中隊長。
砲塔旋回を命ずるが、間に合わず戦場の露と消える。
アーヴ兵士A「敵戦力中幹道突破ッ!こちらでは防ぎきれないッ!グ・・・グァァッ!」
アーヴ兵士B「くそッ!何なんだコイツらッ・・・砲塔旋回、冷静に照準を定め・・・ウァッ!!!」
○「ヘィヅ02」コックピット(朝)
ラスターチカ「アハハッ!!!私の勝ちッ!」
○フォルモサ上空(朝)
ラスターチカ機、マシンガンで弾幕を張りながら吶喊。
○フォルモサ中央幹線3番国道(朝)
陸戦部隊を殲滅した「ヘィヅ」
取り囲む「経国」に対し、内蔵ガトリング・キャノンで応戦。その全てを破壊する。
○「ヘィヅ03」コックピット(朝)
アンゼロ「許せッ!これも戦争だッ!」
○フォルモサ上空(朝)
アンゼロ機、主砲で敵機をなぎ払う。
○アーヴ首都フォルモサ郊外(朝)
撃墜されシンディの目前に墜落する「経国」「ヘィヅ」に踏みしだかれ炎上する。
咄嗟に身を守るシンディの前を覆う一台の装甲車。
そのドアを開けシンディを気遣うワルティン・マチルダ。
マチルダ「シンディ君!こっちへ!」
○装甲車内(朝)
シンディを乗せると同時に、巧みなハンドル捌きでヘィヅを躱すマチルダ。
アクセル全開、一気呵成に戦線離脱を試みる。
マチルダ「掴まって!クッ!」
マチルダ「未完成機の分際でェッ!」
シンディ「ちょッ!マチルダさ・・・んッ!(体勢を崩し)」
爆煙を切り裂き走り去る装甲車。
その後ろで尚交戦状態のヘィヅ。
○アーヴ総統府、防衛統括局ブリッジ(朝)
ブリッジモニターを覆い尽くす「Patriotische Unschuld(愛国無罪)」の文字。
動揺を隠せない職員たちを制し、遂に作戦の発動を宣言するフェアアイネン。
シーゲル「なッ!?総統!トライアン=ヴィレートへ外部からの侵攻を確認ッ!」
フェアアイネン「フン!やはりな・・・ハイ・ランか?」
マコト「いえ、大中連本土各域・・・そんなッ!!!」
マコト「ハイ・ランを中心にシャンハイ、ウーハン、シーアン、ペイチン・・・」
アヤム「トライアン=ヴィレート85%機能停止ッ!」
シーゲル「マグヌス、エクティス、完黙まで30秒」
フェアアイネン「ツェーザーは!?」
マコト「もって五分・・・いえ四分ッ!」
ウードゥング「くッ!サウザンドヘイカーッ!厄介なッ・・・」
ウードゥング「何とかならんかッ?イィユッ!」
イィユ「やってるわッ!・・・」
イィユ「トラヴィ全システムにオーメンプロテクト試行!」
シーゲル「了解ッ!666起動」
アヤム「・・・駄目ですッ!侵攻止まりません!」
マコト「ゼーブラウ、ゼーグリューネ、共に応答途絶!・・・総統ッ!(見上げて)」
フェアアイネン「・・・総員に告ぐ」
フェアアイネン「これよりオペレーション、インディペンデンス・デイに移行」
フェアアイネン「諸君らは現司令部を放棄後『ノ・ア』へ退避」
フェアアイネン「・・・以後はウードゥングの指示に従うように」
フェアアイネン「行くぞ。シャア、シャナ」
シャア「はっ」
シャナ「母様!それでは・・・」
フェアアイネン「グズグズするなッ!」
もたつくシャナの腕をつかみ、そのままシャアに預けるフェアアイネン。
シャナ「あッ!」
フェアアイネン「アスヴァルの子が・・・こんな時にもたつくなッ!」
シャナ「か、母様・・・」
フェアアイネン「シャアッ!頼むッ!!」
シャナ「あッ・・・」
シャア「はい」
フェアアイネン「ウードゥング、後は任せた(剣を差し出し)」
ウードゥング「(剣を受け取り)はっ!」
司令部出口へ歩いて行くフェアアイネン。
振り向く事無く閉じられるエレベーターの扉。
去り行く三人に敬礼するブリッジの面々。
○総統府外環15番通路(朝)
総統府への侵入、残敵の掃討を開始する突入部隊。
総統府職員、なす術もなく銃殺されていく。
○総統府、至脱出通路エレベーター(地下)
赤色灯に照らし出される室内。
不安げなに問うシャナと、それを諭すフェアアイネン。
シャナ「母様・・・どうしてこんな」
シャナ「アスヴァルやアーヴはどうなってしまうのです?」
フェアアイネン「シャナよ」
フェアアイネン「今は分からぬやも知れぬが」
フェアアイネン「全てはアーヴの完全なる独立の為に」
フェアアイネン「払わられるべく最小限度の尊い犠牲」
○アーヴ総統府、防衛統括局ブリッジ(朝)
後継を任され、残務処理を指示するイィユ。
イィユ「『エーデル・ヴァイス』シリーズ、移送は完了した?」
シーゲル「はい。しかしパイロットが・・・」
イィユ「吹雪がいれば構わないわ。シンディはマチが何とかするでしょ」
シーゲル「了解」
○アーヴ総統府「エーデル・ヴァイス」ハンガー(地下)
爆音に振動するハンガー内。
○アーヴ総統府、リジェネレイションルーム(地下)
「エーデル・ヴァイス」コックピットに身を屈め、迫り来る敵軍の襲来を予感する。
吹雪「・・・来る」
○アーヴ総統府「エーデル・ヴァイス」ハンガー(地下)
エレベーターにより「ノ・ア」へ移送されて行く「エーデル・ヴァイス」各機。
○アーヴ総統府、防衛統括局ブリッジ(地下)
残務処理を終えた職員らに対し、指示を出すウードゥング。
全職員、心痛な面持ちでそれに聞き入る。
ウードゥング「外環通路封鎖、ブリッジ遮蔽ッ!」
ウードゥング「現時刻を以て『トライアン=ヴィレート』以下全表層システムを破棄」
ウードゥング「以降『ノ・ア』にて、アスヴァルの帰還と共に」
ウードゥング「オペレーション『インディペンデンス・デイ」発動を待つ」
○「十景」旗艦「雷峰」ブリッジ(朝)
総統府シェルターに対し、艦砲射撃を指示するシャンホワ。
シャンホワ「全主砲全副砲完全旋回ッ!絶対撃滅斉放準備!」
シャンホワ「目標!アーヴ総統府ッ!」
シャンホワ「唸れ咆哮ッ!ジ・エンド・オブ・アーヴッ!」
シャンホワ「ッ撃てェいッ!」
○アーヴ首都フォルモサ近海(朝)
雷音を轟かせ、その主砲を斉射する「十景」所属各艦。
○アーヴ総統府外壁(朝)
対空射撃の効果も空しく、それぞれ主砲着弾と共に爆散する外壁。
○総統府、至非常通路エレベーター(地下)
敵艦隊の号砲に揺れ動く機内。三人、よろめいて支え合う。
フェアアイネン「くッ・・・総統府ももうもたんな」
フェアアイネン「シャア、シャナ。お前たちはこれから日本」
フェアアイネン「日本の彌嶌インダストリィへ向かえ」
シャア「ええ」
シャナ「姉様・・・!?」
シャナ「母様は・・・?どうなさるの?」
フェアアイネン「私は・・・国家を率いる者として」
フェアアイネン「パールハーバーを容認した責任を取らねばならぬ」
シャナ「それは・・・」
フェアアイネン「・・・議論の暇(いとま)は無い」
フェアアイネン「着いたぞ、行こう」
シャア「はい」
○総統府、非常通路(地下)
フェアアイネンら三人。
それぞれ通路を抜け、非常口へと続く橋梁へ出る。
○アーヴ総統府、至非常口連絡橋(地下)
橋梁を歩く三人。
○アーヴ総統府、至非常口連絡橋下(地下)
その三人を狙う銃口、三名の大中連突入部隊。
○アーヴ総統府、至非常口連絡橋(地下)
敵影に気づいたシャア、咄嗟にシャナを庇う。
シャア「ッ!!!危ないッ!!!」
○アーヴ総統府、至非常口連絡橋下(地下)
突入部隊、容赦無く、トリガーを引く・・・木霊する銃声。
○アーヴ総統府、至非常口連絡橋(地下)
盾となったシャア、右目から鮮血を迸らせ舞う。
銃弾が周囲に弾ける中、フェアアイネン。
娘らの手を取り、必死の形相で非常口へと跳躍する。
シャア「グッ!」
シャナ「姉様ッ!」
フェアアイネン「チィッ!ここもかッ!」
フェアアイネン「伏せろッ!」
シャナ「あッ!」
○アーヴ総統府、至非常口連絡橋下(地下)
ゲートが遮蔽され、その奥に姿を消す三人。
予想外の事態に、以後の指示を請う兵士ら。
大中連兵士C「アスヴァル発見。威嚇射撃のうち数発が命中した模様」
大中連兵士D「生死は?」
大中連兵士C「不明です。現在三名とも逃走中、指示を請います」
大中連兵士D「・・・可能であれば捕獲。武装の上抵抗するようならば射殺して構わん」
大中連兵士C「了解」
○アーヴ総統府、非常口前、臨時情報制御室(地下)
退避を完了した三人、うずくまるシャアを気遣う。
気丈に振る舞うシャアだが、その滴る血は既に、右目から奪われた光が・・・
もう二度と帰ってこない事を示している。
フェアアイネン「く・・・ここまでとは・・・シャア、大丈夫か?」
シャナ「ね、姉様・・・」
シャア「あ、あぁ・・・私なら・・・大丈夫、だ(右手で右目を押さえながら)」
フェアアイネン「!」
シャナ「ね、姉様ッ!目がッ!」
シャア「フ、そういうシャナだって・・・(シャナの顔、傷を見て)」
シャア「案ずるな。母上と同じ傷を得しはアスヴァルの誇り」
シャア「それでは・・・母上」
フェアアイネン「済まぬ。シャア(抱きしめて)」
フェアアイネン「・・・シャナの事、お前に任せる」
シャア「はい」
フェアアイネン「業背負わせし不出来な母の事」
フェアアイネン「何かあれば恨んでくれて良い」
シャア「・・・シャアはそんなに弱い子ではありませぬぞ。母上」
フェアアイネン「そうだったな・・・よし」
フェアアイネン「(身を翻し、シャナを向く)シャナ」
シャナ「は、はい」
フェアアイネン「頼まれもせず、しかしお前と私の為に」
フェアアイネン「シャアは自ら傷つくを選んだ。何もお前が自責する事は無い」
フェアアイネン「だが、お前も気高きアスヴァルの子なら」
フェアアイネン「盾となりし者に、その命賭して報いねばならん事」
フェアアイネン「刻みて刻め」
シャナ「ボ、ボク・・・」
フェアアイネン「大丈夫。お前にはその優しさがある」
フェアアイネン「ただ、芽を出すまで時間がかかるだけ」
シャナ「・・・」
フェアアイネン「グリューネの形見。これを授けよう(かけていたメガネを外して)」
シャナ「(そのメガネ、手の上に置かれて)か、母様・・・」
フェアアイネン「いつの日か、お前の中の蒼海が」
フェアアイネン「傷つきし剣を癒す母となれるよう」
フェアアイネン「愚母は、祈っているぞ」
外で銃声、外壁を破壊する音。
フェアアイネン「・・・アスヴァル、その性に従い」
フェアアイネン「己が信念の騎士であれ」
○至脱出艇ハンガー、エレベータ内(地下)
ドアが閉まり、優しげな母の姿はその向こうに消える。
悲しみに叫ぶシャナの声は・・・もう届かない。
シャナ「母様ッ!」
シャア「・・・(黙って敬礼)」
○アーヴ総統府、非常口前、臨時情報制御室(地下)
閉まりきったドアの前、満足げに佇むフェアアイネン。
その眼前、自爆装置の起動キーを解除する。
フェアアイネン「フフ『東方不敗』も老いさばらえたものだな」
機械音声「自爆装置起動。以後メインロック解除から45秒でアーヴ総統府 は地上より消滅する。
ロック解除者以外の全職員は速やかに退避、防衛態勢をとられたし」
フェアアイネン「これで良い・・・全ては」
BGM「冬空の下で」開始(以下台詞が入るまでサイレント)
○至脱出艇ハンガー、廊下(地下)
無重力化された廊下、シャアとシャナ。
不安げなシャナに対しガッツポーズを見せるシャア、その顔笑って。
○アーヴ総統府、非常口前、臨時情報制御室(地下)
爆破されたドア、アセンブラーが水を撒く中・・・
銃を構えた兵士らがフェアアイネンを囲む。
○至脱出艇ハンガー、リフト(地下)
シャアとシャナ、互いに見つめ合いながら脱出艇へと向かう。
○アーヴ総統府、非常口前、臨時情報制御室(地下)
フェアアイネン、何のためらいも無く銃を抜く。
その矛先は武装した兵士らを突き刺す。
○脱出艇コックピット(地下)
シャアとシャナ、互いに手を握りしめ脱出艇を起動させる。
モニターに示される目的地・・・日本、彌嶌インダストリィ。
○脱出艇滑走路出口、アーヴ総統府外観(朝)
森林でカモフラージュされた滑走路ゲート、ゆっくりと開いていく。
○脱出艇滑走路(地下)
ゲート開放に併せて、滑走路内に光が満ちる。
○脱出艇コックピット(地下)
シャア、シャナ・・・祈りを込め発進レバーを押し倒す!
○脱出艇滑走路、脱出艇外観(地下)
噴射するブースター。
○アーヴ総統府、非常口前、臨時情報制御室(地下)
兵士ら、命令に従い制圧を開始する。
フェアアイネンの肉体、見る間に散り無惨にも倒れ込む。
○脱出艇滑走路(地下)
滑走路を走り抜ける脱出艇、ゲートを抜け空に飛び出す。
○空(朝)
暁を切り裂き飛翔する脱出艇。
○アーヴ総統府、非常口前、臨時情報制御室(地下)
自爆装置の起動を見届け、満足げに果てるフェアアイネン。
○「十景」旗艦「雷峰」ブリッジ(朝)
脱出艇捕捉の報がシャンホワにもたらされるが、
併せて発生した妨害電波に戸惑う。
大中連通信兵B「アンノウン一機捕捉・・・総統府上空!」
シャンホワ「アスヴァルの者か・・・拘束の報告は?」
大中連通信兵B「いえ、まだこちらへは」
シャンホワ「ふむ・・・仕方が無い、か」
シャンホワ「・・・構わん。落とせッ!」
大中連通信兵B「はっ!ん・・・こ、これは!?」
シャンホワ「どうした?」
大中連通信兵B「総統府を中心に強大な熱源反応・・・くッ!レーダーが・・・」
シャンホワ「何だと?」
○アーヴ総統府外観(朝)
閃光に包まれる。
○アーヴ総統府上空(朝)
「マフティーブレン」「ヘィヅ」各機、同じく閃光に包まれる。
○「ヘィヅ01」コックピット(朝)
シヅク「な、何だ・・・!?」
○「ヘィヅ02」コックピット(朝)
ラスターチカ「え・・・?」
○「ヘィヅ03」コックピット(朝)
アンゼロ「なッ!」
○アーヴ首都フォルモサ郊外の丘(朝)
先遣隊兵士ら、同じく閃光に包まれる。
大中連兵士A「ちッ!!!ガキの戦争ごっこにつきあわされこのザマかッ!」
大中連兵士B「・・・残念だが、ミッションは失敗だな」
○アーヴ総統府内外、首都フォルモサ(朝、地下含む)
それぞれ爆炎の中崩れ落ちていく。
○「十景」旗艦「雷峰」ブリッジ(朝)
一瞬で壊滅した自軍の惨状に言葉を失うシャンホワ
シャンホワ「な・・・そんな」
ジエン「なんという事だ・・・アイネ」
シャンホワ「ば、馬鹿なッ!・・・我が軍が」
シャンホワ「・・・マフティーブレンは?」
大中連通信兵B「アンゼロ隊長以下、シヅク、ラスターチカ各機、共に応答途絶・・・」
シャンホワ「ブレンハイムまでも・・・ヘィヅが?」
シャンホワ(・・・に、兄さま・・・)
シャンホワ「・・・クッ!妨害電波途絶と共に各自、大隊単位での被害状況を報告!」
シャンホワ「大隊長が戦死、若しくは兵力の30%以上を消耗した大隊はそれぞれ」
シャンホワ「部隊内次席階級に指揮権を委ね、直近の部隊同士合流を図れッ!」
シャンホワ「早急に戦線を立て直し兵站を確保!以後は本国からの増援あるまで待機するッ!」
シャンホワ「ジ、ジエン・・・私はこれでよいのか?」
ジエン「問題は、ございません」
シャンホワ「・・・すまぬ。すまぬジエン・・・」
シャンホワ「貴君の子息ら・・・」
シャンホワ「ブレンハイムが・・・」
シャンホワ「すまぬ・・・」
ジエン「・・・(シャンホワを見つめる)」
ジエン「シャンホワ様」
ジエン「(顔をあげて)これは、戦争ですぞ」
ジエン「大丈夫」
ジエン「息子達はアイシェンギェロの楯」
ジエン「そうむざむざと犬死には致しませぬ」
シャンホワ「(同じく顔をあげ戦場を見つめる)」
シャンホワ「気を遣わせる・・・だが案ずるな」
シャンホワ「落ち着いた」
シャンホワ「例え飾りでも私はアイシェンギェロ」
シャンホワ「お前以外の兵士の前で弱みは見せぬ」
シャンホワ「グローセ・ヒーナ」
○台湾島全景(朝)
破壊されたフォルモサの姿、暁に黄金に染まる。
○RUNA嘉手納基地・ユニーラデラーズ司令部通信室(朝)
衛星より伝えられた台湾島攻撃の映像。それを見てほくそ笑むアームズベルト。
アームズベルト「おやおや。台湾島・・・アーヴもここまでか」
アームズベルト「通信を。ジャブローに繋げ」
RUNA通信兵A「ハッ!」
○RUNA横須賀軍基地・タイコンデロガ級イージス艦ジャブロー、ブリッジ(朝)
アームズベルトによりもたらされた情報に傾聴するボッシュ、銃乙。
アームズベルト「私だ。アームズベルトだ」
アームズベルト「詳細はデータを参照して貰うとして概要のみ通達する」
アームズベルト「07:11。『西湖』防衛艦隊『十景』によりアーヴ総統府は陥落」
アームズベルト「我々ユニーラデラーズはこれよりスクランブルに入る」
アームズベルト「以上だ、ボッシュ」
アームズベルト「ゴッドブレス。リユナイデッドネイションズオブアメリカ」
ボッシュ「ふん。ということはアスヴァルが漂着するのも時間の問題か」
ボッシュ「真のRUNAは」
ボッシュ「この日を待ちわびていたよ」
ボッシュ「なぁ。ライオンハーティド・・・いぃや、功刀?(振り向いて)」
銃乙「ハハハ」
銃乙「世界はまた我々を欲するさ」
銃乙「もう一度、だよ・・・ボッシュ」
銃乙「RUNAも私達もね」
銃乙「フフ・・・早速ジ・オに回したほうがいい」
銃乙「頼むよ。同志」
ボッシュ「ふん」
○ジ・オ統京ブリッジ(地下)
07罪罰の面々と梓、莞爾。それぞれジャブロ−からの報告に注目する。
アッシュレイ「ジャブローより入電。直通で」
春樹「ん?あぁ・・・っと」
春樹「ジャブローですって。部長」
渦巻「うむ・・・(振り向いて)知事」
莞爾「ほぉ・・・動いたかね」
莞爾「無力だねぇしかし」
莞爾「RUNA無しには情報も入らんとは。ククク」
梓「ええ」
梓「まぁ。それも今暫くの辛抱かと」
莞爾「当然だよ梓君」
莞爾「ハハハ!」
梓「フフ」
梓「では、私はアスヴァルの出迎えに向かいます」
莞爾「あぁ」
莞爾「・・・渦巻君」
渦巻「はっ」
莞爾「罪罰と、それからナザレ(鳴る携帯電話)・・・っと」
莞爾「(片手を挙げ)頼む(部屋を出て行く)」
渦巻「はっ!」
渦巻「2501、情報を最適化」
2501「了解」
渦巻「五反田」
春樹「?」
渦巻「罪罰に通達だ」
春樹「何と?」
渦巻「ネルフ隊を出す。援護要請だ」
春樹「了解。マクベス行かせます」
渦巻「それからアッシュ君」
渦巻「例の兵器」
渦巻「使う事になるやも知れん」
渦巻「梓君のサポート。宜しく頼む」
アッシュレイ「了解」
渦巻「うむ・・・」
渦巻「戦争になるか・・・」
○ジ・オ統京、連絡エレベータ(地下)
携帯を片手にエレベーターに乗り込む莞爾。
居合わせた梓と顔を合わせ笑う。
梓「知事も、ですか?」
莞爾「あぁ、フッハハ」
莞爾「(携帯を見せ)深暈から、だ」
梓「成る程」
莞爾「昨日は手柄だったからね」
莞爾「飴玉でもくれてあげんとな」
梓「ははは(動き出すエレベータ)」
莞爾「ふむ(エレベータの外を見下ろし)」
莞爾「壮観だな」
莞爾「まさか誰も思わんだろう」
莞爾「防衛庁跡地・・・東京の地下に」
莞爾「これほどまでのジオニックフロントが存在するとは」
○ジ・オ統京(外観)
東京都地下に建造されたジオニックフロント。その全貌が映し出される。
莞爾「ジ・オ統京!」
莞爾「憂国の暁はこのジ・オより再臨し我らを今一度照らすのだッ!」
梓「(笑って)・・・ええ」
BGM「雛見沢鎮魂曲」開始。
○太平洋全域を描いた地図を背景に、
前作の映像を交えながらナレーションが入る。
「2010年11月24日、19時35分」
「ザキム・I・ジオン=ジオール・ソム・ジーク率いる」
「イド38(スリーエイト)」
「主体北圏楽園38共和通称ラグォンは」
「東京港区、プリンスタワーパレスホテルの武力制圧を契機に」
「『真に半島を出よ』作戦の発動を宣言」
「新潟港、境港(さかいみなと)福岡ドームを次々とその支配下においた」
「しかしこれは」
「大中華人民連合国家主席の嫡男である」
「アイシェンギェロ・ウーイーの発案した」
「東京盧溝橋作戦の一端に過ぎなかったのである」
「同連合の傀儡であるラグォンにその実行を担わせ、日本が混乱に狂うその間(ま)に」
「自身の妹シャンホワ率いる資源護持機動要塞『西湖』防衛艦隊『十景』によって」
「独立アーヴ首長国連合に対し反国家分裂法第一項の適用を宣言」
「同国により攻撃をうけたものとしこれを武力鎮圧」
「台湾島を事実上併合に持ち込むという、祖国シェンのレコンキスタこそが彼の狙いであった」
「事を既に見越していた東京都知事、石破莞爾は」
「オペレーション『憂国の暁』発動を宣言」
「公安総務課第7担当部門を従え、ジ・オ統京より肉斬骨断の反撃に打って出た」
「今一度(いまひとたび)復権を狙うネオコンの残滓」
「そして大陸からの独立を願うグリューネの血」
「全てが複雑に絡み合い戦場を駆け巡る」
「戦後70年、欺瞞と忘却の上に塗り重ねられた醜悪なる亜細亜の平穏は」
「2010年11月25日」
「遂にその仮面を脱ぎ捨てる戦火に燃ゆ」
○平壌、ラグォン総書記邸執務室(朝)
椅子に座し窓の外を眺めるジオール。台湾島の方角が赤く燃えている。
鳴り続ける携帯にも気づく素振りが無い。
ドアを開けて入室するハーン。
指摘され気づくジオールだが、電話口の相手が姉ユイリィと知り出ようとしない。
ハーン「ジオール様」
ハーン「ジオール様」
ジオール「・・・ッ!ハーンッ!」
ジオール「いつから?」
ハーン「まだ数刻も」
ハーン「それより・・・ジオール様」
ジオール「?」
ハーン「お電話が、先ほどより」
ジオール「・・・!(慌てて)あっ」
ハーン「お出にならずともよろしいのですか?」
ジオール「(相手先を見て)あぁ・・・出なくて良い」
ハーン「そう・・・ですか」
ジオール「あぁ」
ジオール「アーヴも落ちたか」
ハーン「そのようで」
ジオール「我が国も・・・大中連に逆らえばあのような末期を?」
ハーン「それは」
ハーン「どういう意味でございましょうか。ジオール様」
ジオール「いや・・・忘れてくれ」
ハーン「はい(切れる着信音)」
ハーン「随分と・・・ジオール様と」
ハーン「お話されたい方のようでございましたね」
ジオール「(不愉快そうに顔をしかめ)さぁ、な」
ジオール「次からは、せめてノックくらいしてから入室してくれ」
ハーン「御意」
ジオール「それから・・・日本にいる姉さん、いやユイリィについてだが」
ジオール「状況がわかり次第別途報告するよう通達を頼む」
ハーン「御意(一礼し出て行く)」
ジオール「ザキムの業、か・・・」
ジオール「(携帯に目を落とし)すまない・・・姉さん」
○東京港区、慶応通り(朝)
瓦礫と化した街の中。一人佇み繋がらぬ携帯を持つユイリィ。
空を見上げOPムービー開始。
ユイリィ「・・・ジオール」
ユイリィ「お願い・・・あなたの声を聞かせて」
ユイリィ「もうこれ以上」
ユイリィ「私たちは繰り返ちゃいけないの」
ユイリィ「だからー」
ユイリィ「お願い」
OPムービー開始。
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